境界線
弱い者たちが夕暮れ
さらに弱い者を叩く
その音が響き渡れば
ブルースは加速してゆく
ご存じ、THE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」の一節である。
ひとりで部屋にいるより
知り合いがたくさんいる場所にいるより
知り合いではなくそして
僕に興味のない人たちばかりの場所
そういう場所が落ち着く
ひとりで部屋にいると
(さらに弱い者)である僕は
(弱い者たち)と頭の中で会話を始めてしまう
知り合いがたくさんいる場所にいると
(さらに弱い者)である僕は
(弱い者たち)に怯えてしまう
僕に興味のない赤の他人がたくさんいる場所にいると
(さらに弱い者)である僕は
強いとか弱いとかどうでも良くなる
彼らとの境界線がハッキリ見えるから
弱いとか、さらに弱いとか
比べると境界線は曖昧になる
さらに弱い者である僕も
曖昧な境界線の中では
弱い者たちの仲間入りしてるのと同じ
明確な境界線を見つけるのだ
僕とはなんなのかを見つけるのだ